冬の風物詩 いぶりだしーいろりの火

 重要文化財田麦俣多層民家旧渋谷家で、冬の風物詩 いぶりだしが行われています。旧渋谷家住宅は、1822(文政5)年創建、1965(昭和40)年当館に移築されました。
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冬にいろりに火をたいて煙や煤が茅葺きの民家をつつみます。その煙や煤が茅葺きの防虫、防腐の役割とコーテングされて保護する役目を果たします。いろりに鍋をつるしている藁綱は煙により黒くコーテングされてもう何十年もたっています。下の写真は2階に充満している煙。
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いろりを囲んで庭木の剪定枝をたきます。もちろん防火には細心の注意をはらって。この作業は周2.3日、3月中旬までおこなわれます。訪れた人たちは懐かしそうに興味ぶかそうに見学していました
by ChidoMuseum | 2012-01-28 19:36 | 博物館のとっておき