致道ブログ

chido1950.exblog.jp
ブログトップ

鶴岡駅にハチ公像

 「 鶴岡のハチ公像」は石こう像で、東京都渋谷区にある『忠犬ハチ公像』作者の安藤士さん(東京都在住)が、2代目(初代は戦時中の金属回収で撤去)となる現在のハチ公像の試作品として1947年に制作したものです。
 近年になって鶴岡市藤島の薬剤師、高宮宏さん(66)が試作品が藤島庁舎にあることを知りました。 
 これをきっかけに、「鶴岡のハチ公像」が鶴岡にたどり着いた経緯を広く知ってもらい、同時に動物愛護の心を育んでもらおうと、2006年に市民有志とともに鶴岡ハチ公保存会を設立しました。
 「もっと多くの人に『鶴岡のハチ公像』の存在を知ってもらいたい」と公開展示を提案しところ、JR鶴岡駅の有坂秀仁駅長が快諾、鶴岡駅構内のみどりの窓口と自動券販売機の間に展示されています。
展示期間は6月24日から2013年の来年2月15日までの約8カ月。その後、4月15日から再び展示します。以後、毎年4月15日から翌年の2月15日まで駅構内に展示する予定だそうです。
保存会会長の高宮さんは「設立以来の悲願だった公開展示がようやく実現する。ハチ公を全国に紹介した鶴岡出身の動物愛護家・齋藤弘吉氏の古里にもらわれたハチ公像の不思議な“恩返し”の物語を市民にも広く知ってもらいたい」と話しています。
鶴岡駅には、次のように石膏のハチ公像、ハチ公の説明とともに、所有者であった佐藤(三条美紀さん)さんや斉藤弘吉さんの写真とともに紹介しています。
f0168873_16512052.jpg

 昭和7年のこと「今は亡き主人を待ち続ける7年間」という見いだしで中央の新聞(朝日新聞)にハチ公が紹介されると渋谷駅前は大勢の人で賑わいました。
 新聞に投書して全国に紹介したのが鶴岡が生んだ動物愛護家の斉藤弘吉氏でした。
 その後、弘吉氏は、忠犬ハチ公像建設の発起人となり昭和8年には、その除幕式がハチ公も出席して挙行されています。
 ハチ公は翌年3月8日に14年の生涯を閉じて青山霊園にある上野栄二郎東大教授のお墓の隣に眠っています。
 戦争のために溶解され供出された銅像の再建を望む声が高まり、弘吉氏は初代像の制作者安藤照氏のご子息で彫刻家の安藤士氏に依頼しました。
 東京大空襲で自宅を焼失したために他所の家を借りて試作制作されたのがこの石膏像ですと来鶴のおり安藤士氏が話されました。その家が旧藤島町(現鶴岡市)出身で大映の重役だった佐藤圓治氏(女優三条美紀さんの父)で、その試作石膏像は佐藤氏が所有され、その後湯野浜温泉の富士屋旅館に譲渡されました。 その旅館の廃業で、引き取った藤島の太田土建会長が、昭和60年藤島町庁舎の竣工を記念して寄贈されたのです。 
  平成17年の市町村合併によって恩人斉藤弘吉の故郷鶴岡のふところに抱かれることになり、「ハチ公像(試作石膏)恩返しの旅」は完結して市民への温かい贈り物となったのです。
f0168873_1743292.jpg

[PR]
by ChidoMuseum | 2012-07-04 16:56 | あれこれメディア情報 | Comments(0)