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重要文化財旧鶴岡警察署庁舎の修復事業

高橋兼吉が設計し、明治17年創建された旧鶴岡警察署庁舎が、地元建築士の皆様が後世に残したいと熱望し昭和32年当館に移築以来56年が経過しました。
新潟地震、東日本大震災などにも耐え忍んできた旧鶴岡警察署庁舎、
平成25年9月から平成29年9月までの重要文化財旧鶴岡署庁舎修復工事計画です。
警察署庁舎が重要文化財に指定されたのは日本全国で初めて、それだけに、修復も明治創建当初を基準に、いろいろ庁舎内使用方法や歴史を検証しながら、また各地の類例を検証調査しながら慎重に進められ、いろいろ検討のうえ設計図等がつくられつつあります。
平成25年11月から平成26年5月中旬まで環境整備準備、仮設工事、素屋根かけが終了しました。  
 1階および2階一部は健全と判断、全解体でなく骨組を残した半解体工事に変更を文化庁が指導了承しました。
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 平成26年5月から平成26年10月末までの解体工事が完了しました。
 木材、柱一つ一つに番付を付し、釘、ガラス、瓦等、また工事痕も一つ一つチェックする気が遠くなる丁寧な解体工事でした。
釘あとチェックと番付(写真)
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 設計的な新発見あり、直ぐ道路に面して復元できないことや、交通上の安全性の観点からも北に館内1m移動という案が3月13日文化財審議会および文化庁で了承されました。
平成27年1月20日から1月27日までの埋蔵文化財の調査が終了しました。
平成26年12月から平成27年6月30日まで、古材補修、新材加工等木工事と基礎解体工事がおこなわれています。と同時に、今後、1m移動ということで、「ひきや」の準備が急ピッチで進められております。全体を鉄骨で足下をかため、柱等を一体化して油圧ジャッキアップで一斉に70cmあげます。その後、その下の石等基礎を解体し、移す箇所に基礎をつくり、その基礎に移動してのせます。文化財建造物ひきやの経験豊富な県内の工事担当(株)我妻組は、この旧警察署庁舎終了後、石垣修復等のため弘前城のひきやをおこなう予定と聞いています。素屋根をかけた鉄骨や足場がある限られた環境での作業、ひきやの技術は大したもの。
また旧警察署庁舎は、公開有効保存活用するため、活用計画検討委員会を設け、11月21日、12月16日、1月30日、3月26日開催しました。その内容を設計に活かせるようしながら関係機関と協議いたして参ります。
今後建設が本格化して参ります。
皆様、旧鶴岡警察署の竣工をご期待下さい。
ひきやの準備にはいる(下 写真 6月19日)
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by ChidoMuseum | 2015-06-15 17:15 | 博物館のとっておき | Comments(0)