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駒澤大学学長廣瀬良弘先生の記念講演を開催

 6月11日午後2時から、当館向かいにある東北公益文科大学大学院ホールにおいて駒澤大学学長廣瀬良弘先生の記念講演「禅と地域社会」を開催いたしました。現在当館で駒澤大学所蔵コレクション展「禅 zen ー描かれた禅の世界ー」(本邦初公開となる駒澤大学所蔵コレクション展)開催を記念して行ったものです。
 駒澤大学には禅文化歴史博物館があり、広く地域社会の文化進展にきよするために禅の歴史と文化を伝える展示を行っております。この度は禅文化歴史博物館に収蔵されています大涅槃図はじめ多くの貴重な資料をお借りして展示できましたことは、駒澤大学さま、本日ご講演いただきます学長廣瀬先生のご厚意によるものと厚くお礼申しあげます。
 学長廣瀬先生は、大学で「禅宗地方展開史の研究」で博士号を取得され、駒澤大学教授、教務部長や陸上競技部長等を歴任、学長に就任されました。その他横浜市鶴見区で曹洞宗寿徳寺のご住職、永平寺資料全書編纂委員長はじめ数々の要職にあり、広く日本の仏教史研究、歴史学研究の発展にご尽力されておられます。
 また駒澤大学といえば、学生駅伝の強豪校、現在でも毎年箱根まで足を運ばれ駅伝関係者学生と応援に駆けつけておられるそうで、駅伝で駒澤大学が優勝したら先生が宙に浮く姿を拝見できると期待しております。
 「禅と地域社会」のテーマで禅宗の地域展開に関する貴重なお話をお聞きできました。なおただいま開催中の展覧会、そして記念講演会開催にあたり、ご協力ご尽力いただきました関係各位に厚くお礼申しあげます。


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 [2011年3月11日に東日本大震災で帰らぬことになられた方々のご冥福をお祈り申し上げ、被災されました方々には1日も早い復興を祈念申し上げます。被災されました地域はこれから考察する曹洞宗が展開した地域でもあり、改めてお見舞い申し上げます。」と先生は、お話をはじめられました。「中世の禅宗は五山派・叢林と林下とにわけることができ、幕府の保護を受けたのが、五山派すなわち叢林であり、臨済宗がほとんどです。これに対してその保護を受けずに各地に展開したのが林下であり、大徳寺・妙心寺を中心とする臨済宗の派と、越前永平寺・能登総持寺を中心とする永平道元下曹洞宗の派です。考察するのは主に林下である永平道元下曹洞宗で、現在の寺院数でみると、浄土真宗(東西本願寺両派を含む)約19,700ケ寺、曹洞宗約14,200ケ寺、真言宗約12,000ケ寺です。明治維新期の廃仏毀釈を経ていることもあり、正確でないにしても、およその中世・近世の趨勢をある程度表しているとみることができます。」と概要をお話された後、各地の禅と地域社会の関わりなど詳細にお話いただき、最後に山形県内の曹洞宗寺院の山号、寺号、開創年月、開山、本尊、本寺などデータ一覧についてお話されました。2時間も感銘深くお聞きしました。ありがとうございました。
6月18日(土)14時から15時まで駒澤大学禅文化歴史博物館 学芸員 塚田博さんによる 列品解説を予定しています。
申し込みは不要、参加は無料ですが入館料が必要です。
是非皆様のご参加をお待ちいたしております。 

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by ChidoMuseum | 2016-06-14 12:15 | 博物館のとっておき | Comments(0)