致道ブログ

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有元利夫作品について

5月22日まで開催中の「有元利夫の芸術」展、
作家の言葉の中から、ちょっぴり作品の謎をお教えします。

「部屋の中に女がひとり、舞台の上に女がひとり-僕の絵ではそういう情景が圧倒的に多い。・・・(中略)実を言うと僕にとっては、必ずしも女でなくてもいいのです。確かに人間でなくては困りますが-。問題は脚です。脚を描いてしまうと、たとえば歩いているとか組んで坐っているとか、要するに何をしているかがはっきり分かってしまう。やっていることがはっきり見えて説明的になってしまうのです。・・・(中略)また、僕が脚をあまり描かないのは、手をはっきり描かないのと同じ理由によるとも言えます。説明的になるのを避けるという意味で-。・・・(中略)なぜひとりなのか。簡単に言えば、関係が出てくるからです。二人以上の人物が登場すると、その人物間に必ず関係が出てくる。僕に言わせれば、関係というのは「場」とそこに居る人とのものだけでいいんじゃないか。居る者同志の関係はもういらないという気がします。・・・(中略)その上肝心なのは、ひとりだと、あらゆる関係を取り去った人間全体を象徴するものとして人物をそこに描き出し得るということです。」
(『有元利夫 女神たち』 美術出版社/『有元利夫 絵を描く楽しさ』新潮社)
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すべてを暗示にとどめ、
見る人それぞれの想像力にゆだねる、
何度見てもに新しさを発見できる、
そこが有元作品の魅力なのだと思います。

会場はバロック音楽が好きだった
有元作曲の「RONDO」が流れる静かな異空間、
どうぞ、時を忘れてごゆっくりお過ごし下さい。


あまりにも居心地が良すぎて、
たまーに熟睡される方がいらっしゃいますので、ご注意を!!
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by ChidoMuseum | 2008-05-12 00:26 | 展覧会 | Comments(2)
Commented by kokoko1965 at 2008-05-12 11:56
なんと ブログが始まっていたのですね・・・?
ちょこちょこお邪魔しますので ヨロシクお願いします!
Commented by ChidoMuseum at 2008-05-12 23:26 x
>kokoko1965さん
始まったばっかりで、まだまだこれからですが、
また見にきてくださいね!