致道ブログ

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3月1日より鶴岡雛物語

北国が待ち望んだいよいよ春到来です。
3月1日より4月5日まで春の季節を実感する「鶴岡雛物語」を開催します。
 致道博物館では、旧庄内藩主酒井家や旧家伝来の雛人形と雛道具、鶴岡独特の雛菓子、川内コレクション極小の雛や雛道具も特別展示します。
 川内コレクション極小の雛や雛道具は圧巻です。是非御覧ください。
下写真は川内コレクションの将棋盤、50円玉と比べてください。よくこれだけの細かい細工がと感嘆するばかり。                             
 
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上は酒井家有職雛、下はお菓子の牡丹の花(住吉屋 作)
                                                                   

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by ChidoMuseum | 2015-02-28 16:51 | 展覧会 | Comments(1)

文化財

平成26年デステネーションキャンペーン「国宝太刀信房と真光」展を行い、国宝太刀2振と重要文化財短刀吉光等を展示、その凜とした刀姿は大勢の皆様を魅了しました。日本刀は古来より武器をこえた存在として、信仰、儀礼、装飾、また魁けて鑑賞がおこなわれ美術工芸品として大切にされてきました。
 約30年前、酒井家所蔵の刀剣類が私宅で盗難にあい、大変悔しい思いをいたしました。その後二人組の犯人は、全国で22億円の盗みを働いたとして逮捕、新聞で大きく報道されました。一部は返還されたものの、他は所在がわからず、時効を迎えてしまいました。その後、警察、刀剣関係者はじめ皆様には大変ご心配をいただき、致道博物館所蔵にして名刀吉光一振だけは取り戻すことができました。ご心配ご協力いただいた皆様にあらためてお礼を申し上げます。
 1月21日文化庁が現在の文化財の所在調査を公表、その所在不明リストに、盗まれた見返り元重がなかったことから、急遽取材をうけました。実は元重については、この30年の間、全国各地よりいろいろな情報があり、警察と連携しながら、現場を押さえようとしたときもありました。大阪の愛刀家の方から、せっかくの重要文化財が公に鑑賞できないのは、刀剣文化にとっても残念な話といわれ、ご心配いただいた方々等とも相談し、所有者として心情的にも買い戻しは納得できないので、その方に買い戻していただきました。とは簡単にいうものの買い戻しには大変ご苦労されたと思います。昨年の暮れには文化庁はじめ関係機関の手続きをすませました。いずれ致道博物館で展示させていただこうと思います。
その記事が新聞に載ったため、翌日もはまたマスコミ取材をうけることになりました。
 さてこのような不測の事態について日本の法律はどう対応しているのでしょうか。
近年文化財保護法を改正して、日本の国宝、重要文化財や重要有形民俗文化財の輸出については文化庁長官の許可が必要になり、罰則が設けられました。また「日本が世界でも数少ない盗難美術品の購入者に返還義務のない国」といわれてきました。ようやく平成14年に、特定外国文化財の善意取得者(善意の第三者)に対する回復請求期間を、2年から民法の特例として代価弁償を条件に10年間と延長し、「文化財の不法な輸出入等の規則等に関する法律」、通称ユネスコ条約を批准しました。盗難被害者にとって盗難品を取り戻せる可能性が増えたといえますが、残念なことに国内については変わらず、善意取得者に対して回復請求は民法193条でいう2年間だけです。英米では原則として元所有者の返還請求がみとめられています。ロンドンには盗難美術品の登録機関があり取引の際に確認出来るという。
 セキュリテイ、警備の強化等の防止策は勿論のこと、購入には十分検証することに加え、かけがえのない文化財の保全と盗難の抑止として、欧米なみの法整備を強く望みたいものです。
 国の威信にかけて、すくなくても日本の国宝、重要文化財等については、時効制度や善意の第三者制度は見直すべきと思います。

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by ChidoMuseum | 2015-02-27 18:59 | あれこれメディア情報 | Comments(0)

重要文化財旧警察署修復工事


 重要文化財旧鶴岡警察署庁舎修復工事につきましては、皆様から、多大なご支援ご協力を賜り、大変有り難く厚く御礼申し上げます。  明治17年大工棟梁高橋兼吉の設計施工により現鶴岡市役所東庁舎のところに明治初期文明開化の象徴である鶴岡警察署庁舎が建設されました。その後新庁舎等の建設伴い、昭和32年致道博物館内に移転復元されました。
 「洋風意匠」(白塗りの下見板張り等)と「和風意匠」(城で使用された赤瓦、破風飾り等)を巧みに組み合わせ、お城の天守を思い起こさせるような塔屋がある独創的な外観をもつ擬洋風建築の 警察庁舎として我が国唯一の重要文化財指定を受けた旧鶴岡警察署庁舎です。
 予定では平成25年11月から平成29年6月まで公益財団法人文化財建造物保存技術協会の設計監理のもと、現在2期工事中で山口工務店加藤工匠が工事に携わっております。
 また明治からの歴史、経過、周辺環境、そして内部の室の使用名称など同時進行で調査が進められました。そのため、宮城県の県指定文化財旧登米警察署庁舎、埼玉県の県指定文化財旧本庄警察署庁舎など類似建造物も参考に調査情報収集されておりますが、不明なところもあり、なにか情報がありましたらお知らせいただければ大変有り難く存じます。
 第1期の解体工事は平成26年3月から始まりほぼ全ての造作材や床組が解体された状態です。どんな小さなことも見逃さず、大小の原材料一つ一つ番付つけながら保存、丁寧に解体されました。興味深い発見等もあり外観も明治創設当初の状態をめざしておりますので、ご期待ください。当初計画では全解体の予定でしたが、状態が良好であり、文化庁と設計監理者の調査検討により1階の柱等だけを残した半解体状態で基礎、木部補修工事を実施することになりました。2期工事は補修工事を行う予定です。
今後3期、4期と工事は平成29年までつづき、竣工が大変待ち遠しく思う昨今です。
修復前の旧鶴岡警察庁舎
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架設の屋根より金峯山を望む
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by ChidoMuseum | 2015-02-02 17:10 | 博物館のとっておき | Comments(0)