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ギャラリートーク・・・駒澤大学禅文化歴史博物館学芸員塚田博先生

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 6月18日午後2時から展覧会場で駒澤大学禅文化歴史博物館学芸員塚田博氏によるギャラリートーク駒澤大学所蔵コレクション「禅~開かれた禅の世界~」列品解説をおこないました。
はじめに駒澤大学と曹洞宗についてから始まり、続いて禅宗の歴史について、釈尊が紀元前5世紀ころインドで仏教を開き、その釈尊から28代目にあたる菩堤達磨が禅宗の始祖、日本への禅宗の到来、中世における禅宗の展開、近世・黄暴禅の招来、曹洞宗の復古運動、宗学の興隆など禅の歴史をふりかえりました。そしてさまざまな禅画について下記の通りお話いただきました。
画面の構成・・・・賛と画
作者の判定・・・・署名、印章(関防印・落款印)
釈尊の生涯・・・・誕生仏画、涅槃図
禅の始祖達磨・・・一筆達磨図、芦葉達磨図
中国の祖師の故事・・六祖確房図、徳山宣艦図、香巌撃竹図、懶瓉煨芋図、寒山拾得図、布袋   図
観音菩薩と海上航海・・観音図
仏教と諸信仰の融合・・鍾馗図、福禄寿図、小槌図
平易に伝える・・・・・仮名法語(福禄寿図、棒図、小槌図)絵解き(高祖道元禅師行跡図)
近世禅画の巨匠たち・・
臨済宗:白穏慧鶴(1685~1768)・仙厓義梵(1750~1837)
曹洞宗:両風外→風外慧薫(1568~1654、穴風外)・風外本髙(1799~1847、蛸風外)、寂室堅光(1753~1830)、
    瑞岡珍牛(1779~1822)、巨海東流(1779~1853)、仏乗慈僊(1798~1870)
六十余名の熱心な聴講で時間はあっという間に過ぎてしまいました。



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by ChidoMuseum | 2016-06-18 18:54 | 博物館のとっておき | Comments(0)

重文旧鶴岡警察署修復工事状況

 大勢の皆様からご協力ご支援をいただきながらおかげさまで平成30年竣工を目指して、着々と順調に工事が進行しております。
現場でこつこつ職人さんがつくっておりました。旧西田川郡役所と同様、創建当初にはあった棟端飾り フィニア 3ケ所の木造の原型ができました。
 6月14日今度はそれらに銅板を巻くため作業所に向け出発しました。それらがつくと、また一段と建物の風格がでてきます。
 ご寄付等ご協力いただきました皆様のご芳名をHP上に公表をご承諾いただいた方について、個人情報を配慮いたしながら掲載させていただいております。
 あらためて、ここにご支援ご協力いただいた皆様に厚くお礼申しあげます。
 また重文鶴岡警察署庁舎修復工事進捗状況を分かりやすく説明をくわえてHPで見られるように工夫を少ししております。
 まだ中途ではありますが、ご覧いただければありがたく存じます。
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by ChidoMuseum | 2016-06-14 17:04 | 博物館のとっておき | Comments(0)

駒澤大学学長廣瀬良弘先生の記念講演を開催

 6月11日午後2時から、当館向かいにある東北公益文科大学大学院ホールにおいて駒澤大学学長廣瀬良弘先生の記念講演「禅と地域社会」を開催いたしました。現在当館で駒澤大学所蔵コレクション展「禅 zen ー描かれた禅の世界ー」(本邦初公開となる駒澤大学所蔵コレクション展)開催を記念して行ったものです。
 駒澤大学には禅文化歴史博物館があり、広く地域社会の文化進展にきよするために禅の歴史と文化を伝える展示を行っております。この度は禅文化歴史博物館に収蔵されています大涅槃図はじめ多くの貴重な資料をお借りして展示できましたことは、駒澤大学さま、本日ご講演いただきます学長廣瀬先生のご厚意によるものと厚くお礼申しあげます。
 学長廣瀬先生は、大学で「禅宗地方展開史の研究」で博士号を取得され、駒澤大学教授、教務部長や陸上競技部長等を歴任、学長に就任されました。その他横浜市鶴見区で曹洞宗寿徳寺のご住職、永平寺資料全書編纂委員長はじめ数々の要職にあり、広く日本の仏教史研究、歴史学研究の発展にご尽力されておられます。
 また駒澤大学といえば、学生駅伝の強豪校、現在でも毎年箱根まで足を運ばれ駅伝関係者学生と応援に駆けつけておられるそうで、駅伝で駒澤大学が優勝したら先生が宙に浮く姿を拝見できると期待しております。
 「禅と地域社会」のテーマで禅宗の地域展開に関する貴重なお話をお聞きできました。なおただいま開催中の展覧会、そして記念講演会開催にあたり、ご協力ご尽力いただきました関係各位に厚くお礼申しあげます。


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 [2011年3月11日に東日本大震災で帰らぬことになられた方々のご冥福をお祈り申し上げ、被災されました方々には1日も早い復興を祈念申し上げます。被災されました地域はこれから考察する曹洞宗が展開した地域でもあり、改めてお見舞い申し上げます。」と先生は、お話をはじめられました。「中世の禅宗は五山派・叢林と林下とにわけることができ、幕府の保護を受けたのが、五山派すなわち叢林であり、臨済宗がほとんどです。これに対してその保護を受けずに各地に展開したのが林下であり、大徳寺・妙心寺を中心とする臨済宗の派と、越前永平寺・能登総持寺を中心とする永平道元下曹洞宗の派です。考察するのは主に林下である永平道元下曹洞宗で、現在の寺院数でみると、浄土真宗(東西本願寺両派を含む)約19,700ケ寺、曹洞宗約14,200ケ寺、真言宗約12,000ケ寺です。明治維新期の廃仏毀釈を経ていることもあり、正確でないにしても、およその中世・近世の趨勢をある程度表しているとみることができます。」と概要をお話された後、各地の禅と地域社会の関わりなど詳細にお話いただき、最後に山形県内の曹洞宗寺院の山号、寺号、開創年月、開山、本尊、本寺などデータ一覧についてお話されました。2時間も感銘深くお聞きしました。ありがとうございました。
6月18日(土)14時から15時まで駒澤大学禅文化歴史博物館 学芸員 塚田博さんによる 列品解説を予定しています。
申し込みは不要、参加は無料ですが入館料が必要です。
是非皆様のご参加をお待ちいたしております。 

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by ChidoMuseum | 2016-06-14 12:15 | 博物館のとっておき | Comments(0)

梅本氏寄贈の刻文付有孔石斧(中国名:刻文付石鉞)縄文時代中期を展示しています。

 昭和41年(1966)、当時羽黒中学校教諭であった梅本成視氏が郷土研究部を率いて地域の遺跡を表面採集や小発掘をしていて、中川代遺跡で掘り起こした遺物で、梅本氏が長く自宅に保管していました。
 平成6年(1994)梅本氏が自宅に私設酒田考古資料館を開設するにあたり、玉川学園大学浅川利一氏を招聘、浅川氏が本資料を実見、重要性を指摘、翌平成7年7月28日の新聞に大きく取り上げられ話題となりました。
 その後出土地の確認や同伴の土器、縄文時代大陸との交流などの本資料に関わる問題の解明・研究が実証的な分析をふまえて行われました。その成果として浅川利一・安孫子昭二編著「縄文時代の渡来文化ー刻文付有孔石斧とその周辺ー」(2002年雄山閣)という研究論文が刊行され、全国に注目される資料となりました。
 また、中国の言語学者である李国棟氏(広島大学教授・中国貴州大学教授)が本資料を「刻文付石鉞」として取り上げ、それまではっきりしなかった本資料の由来と刻文の意味が具体的に論究されました。
 平成28年4月に梅本氏より、地域の方々、全国の方々、多くの皆様に見ていただき保管いただきたいという申し入れがあり、5月13日の本資料関連の土器を一括でご寄贈いただきました。
 その後6月1日より、重要文化財旧西田川郡役所の考古展示場に展示いたしております。あわせて縄文時代、遊佐で発見された大陸から持ち込まれた青銅刀子(レプリカ・国所有)も展示しております。是非ごらんください。
有孔石斧
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青銅刀子
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by ChidoMuseum | 2016-06-03 19:27 | 展覧会 | Comments(0)

駒澤大学所蔵コレクション展「禅 ZEN ~描かれた禅の世界~

 東京都世田谷区にある駒澤大学。その始まりは戦国時代までさかのぼります。
 文禄元年(1592)、禅の実践と仏教の研究、漢学の振興を目的として水道橋にあった禅寺・吉祥寺に学林が設立されました。
 その後、学林は「旋檀林」と命名され、明治時代以降には曹洞宗大学林専門学本校や曹洞宗大学などと変遷し、大正14年(1925)に現在の「駒澤大学」と改称しました。
 設立から400年余りの伝統を受け継いでいます。構内には、開校120周年を記念して開設された禅文化歴史博物館があり、禅の文化と歴史を伝える展示を行っています。
 本展では、駒澤大学が所蔵する禅画の中から、タテヨコ約2m余りに及ぶ大涅槃図をはじめ、白隠慧鶴や仙厓義梵など著名な禅僧たちが描いた禅画27点を一堂に展覧紹介いたします。
大涅槃図の解説
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仙崖義梵 画賛 虎渓三笑図
仙崖(1750~1837)は江戸時代後期の臨済宗の禅僧。白隠慧鶴とともに臨済宗の近世禅画の代表者である。
虎渓三笑図とは中国東晋時代の逸話に基づくもの。中国での浄土教開祖の慧遠(334~416)は、廬山に東林寺を建て念仏による阿弥陀浄土への往生を祈願する浄土思想深めていた。30余年間、山を出ることなく、来客を送る際は精舎の下で虎渓という谷川のところで足をとめ、そこを渡ることをしない戒律を守っていたところがある日、慧遠を訪ねてきた陶淵明(詩人)と陸修静(道士)を見送って同道していると、つい清談にふけってしまい、いつのまにか虎渓に架かる石橋を渡ってしまった。それに気づいた三人は大いに笑い合ったという。
(賛)
なに笑ふ喫ハぬ望ハ朝夕に こゆるもや春き谷の岩橋  印(印文「仙崖」)
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記念講演「禅と地域社会」駒澤大学学長 廣瀬良弘氏 
日時:6月11日(土)14時~16時 
会場:東北公益文科大学鶴岡キャンパス東北公益文科大学大学院ホール(致道博物館向かい)
その他:120名 資料代300円
廣瀬良弘氏:駒澤大学学長・文学博士・日本歴史学者・横浜 寿徳寺住職・1947年生

ギャラリートーク 駒澤大学禅文化歴史博物館学芸員 塚田 博氏
日時:6月18日(土)14時~15時
会場:当館展示場
その他:無料、但し入館料要
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by ChidoMuseum | 2016-06-03 18:36 | 展覧会 | Comments(0)