2009年 10月 01日
茨木のり子の贈り物
-山内ふじ江が描く『貝の子プチキュー』絵本原画の世界」展が
はじまりました。
茨木のり子さんは、戦後の現代詩を牽引した日本を代表する詩人。
その詩は学校の教科書にも取り上げられているので、
ご存じの方も多いのではないでしょうか。
お母様は三川町ご出身、
1949年にご結婚されたご主人の安信さんは鶴岡市出身と、
庄内は茨木さんのふるさとのひとつなんです。
2006年に惜しまれつつこの世を去りましたが、
今は最愛のご主人とともに加茂の浄禅寺で
静かに眠っておられます。
実は、この展覧会は初めてづくし!
茨木のり子さんが昭和23年にラジオ放送のために
初めて書いた童話がこの「貝の子プチキュー」
平成18年に茨木のり子さんのたった一冊の絵本として
出版されました。
絵を描かれた山内ふじ江先生は、
神奈川県南足柄市の在住。
長い年月をかけて
鮮やかな色彩で海の物語を丁寧に表現した作品です。
山内先生にとって
初めてスロヴァギアの
「ブラティスラヴァ世界絵本ビエンナーレ2007」に
ノミネートされたのがこの作品。
10ヶ月間プラハで世界の人々を楽しませ、
その後日本全国を旅してきました。
初めて全原画揃っての公開です。
『貝の子プチキュー』では、
茨木のり子さんの美しい言葉で綴られた物語と
山内ふじ江先生の愛情たっぷりの原画の
コラボレーションをお楽しみ下さい。
また、没後発見された
亡き夫へのラブレターが詰まった「Yの箱」は、
一周忌の平成19年に『歳月』として出版されました。
原稿や写真を通して、
詩人としての足跡を辿り、
茨木のり子の世界へとお誘いします。
芸術の秋をどうぞごゆっくりお過ごしください!
☆★ 茨 木 の り 子 の 贈 り 物 ☆★
☆★山内ふじ江が描く『貝の子プチキュー』絵本原画の世界☆★
会 期=10月1日(木)~10月28日(水)
会 場=致道博物館 展覧会場
開館時間=午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入 館 料=一般700円 学生380円 小中学生280円
(常設展示・庭園もご覧いただけます)