庄内ゆかりの作家たち

Twitterをはじめてから、
ついつい致道ブログをサボりがちになってしまいました。

8月にはいり、きのうから
「庄内ゆかりの作家たち」展がはじまりました。

文学展の難しさを実感する
長時間にわたる展示作業でしたが、
無事初日を迎えることができ、ホッとしています。

といいつつも、担当のH学芸員は、
展示の手直しに休む暇もありません。

「展示は日々進化し続ける」のです。


さてさて、
この展覧会では。
庄内出身・ゆかりの明治から現代までの
作家・俳人・詩人・児童文学作家など15名を、
分野ごとに、著書・原稿・遺品などとともに
紹介しています。

Ⅰ、小説
■高山 樗牛(たかやま ちょぎゅう)
■田沢 稲舟(たざわ いなぶね)
■横光 利一(よこみつ りいち)
■森 敦 (もり あつし)
■藤沢 周平(ふじさわしゅうへい)
 
Ⅱ、随筆
■阿部 次郎(あべじろう)

Ⅲ、詩歌
■三矢 重松(みつや しげまつ)
■上野 甚作(うえのじんさく)
■土屋 竹雨(つちや ちくう)
■和田 光利 (わだ あきとし)
■加藤 千晴(かとう ちはる)
■斎藤 勇(さいとう いさむ)
■茨木 のり子(いばらき のりこ)

Ⅳ、児童文学
■安倍 季雄(あべ すえお)
■赤木 由子(あかぎ ゆうこ)

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今回、資料が揃わず紹介できなかった作家もいますが、
改めてこんなに多くの作家がいたことを知り、
驚いています。

みなさんは、この中でどれくらいの名前をご存じですか?

作品を読んだことのある方はさらに少なくなることでしょう…

先日、とある高校生に同じ質問をしたら、
知っていたのは、
教科書に作品が掲載されている
詩人の茨木のりこさんただ一人だけでした。

これを機に、
庄内ゆかりの作家の作品と業績を知っていただき、
庄内の文化的風土と地域の文学史を考えていただければ
うれしいです。

なお、今週土曜日には、
土曜講座第一講として
元県立高校学校校長の春山進先生より
「庄内ゆかりの作家たち」について、
お話しをいただく予定です。

みなさまのお越しをお待ちしていますm(_ _)m


★☆庄内ゆかりの作家たち
       ―高山樗牛・横光利一・藤沢周平を中心にー☆★
会 期:8月3日(火)~8月26日(木)
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後 4 時30分)
会 場:致道博物館 展覧会場 
入館料:一般700円、学生380円、小中学生280円
     (常設展示、企画展、庭園などすべてご覧いただけます)
by ChidoMuseum | 2010-08-04 14:12 | 展覧会