2010年 08月 04日
庄内ゆかりの作家たち
ついつい致道ブログをサボりがちになってしまいました。
8月にはいり、きのうから
「庄内ゆかりの作家たち」展がはじまりました。
文学展の難しさを実感する
長時間にわたる展示作業でしたが、
無事初日を迎えることができ、ホッとしています。
といいつつも、担当のH学芸員は、
展示の手直しに休む暇もありません。
「展示は日々進化し続ける」のです。
さてさて、
この展覧会では。
庄内出身・ゆかりの明治から現代までの
作家・俳人・詩人・児童文学作家など15名を、
分野ごとに、著書・原稿・遺品などとともに
紹介しています。
Ⅰ、小説
■高山 樗牛(たかやま ちょぎゅう)
■田沢 稲舟(たざわ いなぶね)
■横光 利一(よこみつ りいち)
■森 敦 (もり あつし)
■藤沢 周平(ふじさわしゅうへい)
Ⅱ、随筆
■阿部 次郎(あべじろう)
Ⅲ、詩歌
■三矢 重松(みつや しげまつ)
■上野 甚作(うえのじんさく)
■土屋 竹雨(つちや ちくう)
■和田 光利 (わだ あきとし)
■加藤 千晴(かとう ちはる)
■斎藤 勇(さいとう いさむ)
■茨木 のり子(いばらき のりこ)
Ⅳ、児童文学
■安倍 季雄(あべ すえお)
■赤木 由子(あかぎ ゆうこ)
今回、資料が揃わず紹介できなかった作家もいますが、
改めてこんなに多くの作家がいたことを知り、
驚いています。
みなさんは、この中でどれくらいの名前をご存じですか?
作品を読んだことのある方はさらに少なくなることでしょう…
先日、とある高校生に同じ質問をしたら、
知っていたのは、
教科書に作品が掲載されている
詩人の茨木のりこさんただ一人だけでした。
これを機に、
庄内ゆかりの作家の作品と業績を知っていただき、
庄内の文化的風土と地域の文学史を考えていただければ
うれしいです。
なお、今週土曜日には、
土曜講座第一講として
元県立高校学校校長の春山進先生より
「庄内ゆかりの作家たち」について、
お話しをいただく予定です。
みなさまのお越しをお待ちしていますm(_ _)m
★☆庄内ゆかりの作家たち
―高山樗牛・横光利一・藤沢周平を中心にー☆★
会 期:8月3日(火)~8月26日(木)
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後 4 時30分)
会 場:致道博物館 展覧会場
入館料:一般700円、学生380円、小中学生280円
(常設展示、企画展、庭園などすべてご覧いただけます)