公開  さようなら旧鶴岡警察署庁舎 また逢う日まで

 今年度から修復にはいる旧鶴岡警察署庁舎、5年後に修復完了まで見ることが出来ません。
そこで修復が始まる前に皆様から「さようなら旧鶴岡警察署庁舎、また逢う日まで」と公開いたします。夏休み企画の一環で小中生は無料です。期間は、8月17日から19日まで、8月24日から26日まで、公開時間は14:00から15:00までです。旧警察署内部、また急な階段を登って、上からの眺望がすばらしい、是非ご覧いただきたいと思います。
昨日、本日18日と、おいで頂いた方々には好評でした。
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明治初期に初代県令三島通庸は、土木事業とともに多くの建築を完成した人として知られ、在任7年間に9棟の郡役所、学校4棟、そして5棟の警察署を建てました。いずれも明治新政府の威信を示す必要があったのであろう。この旧鶴岡警察署は三島が山形県令を辞任後、明治15年(1882)に建設が決まったが、実質的には彼がすすめた事業であった。旧西田川郡役所と同じく大工棟梁高橋兼吉の設計施工で、明治17年5月に起工、同11月に工費5,364円20銭で竣工し、鶴岡市馬場町の郡役所と並んで建っていました。棟高は約19mあり、当時威容を誇りました。昭和31年に山形県警はこれを取り壊し新庁舎建設を決めましたが、地元民の要望により旧庁舎の移転譲渡に変更されました。同年12月28日県有形文化財の指定を受け、翌32年県建築士会が中心となり募金活動を行い、当館への移築復元が実現したものです。同37年1月に当館に譲渡されました。平成21年12月8日に国の重要文化財に指定されました。今年秋から修復事業をおこない、5年後の平成29年秋に竣工の予定です。
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by ChidoMuseum | 2013-08-18 17:31 | 博物館のとっておき