天神祭ー化けものまつり

 5月25日は、鶴岡の天神祭ー化けもの祭。鶴岡の天神祭は、老若男女の別なく、派手な花模様の長襦袢に角帯を締め、尻をからげ、手ぬぐいと編み笠で顔を隠し、手に徳利と盃を持ち、無言で酒を振る舞う習わしで、通称化けもの祭として広く知られております。この祭は、学問の神様といわれる菅原道真公(845~903)を祀る鶴岡天満宮のお祭です。その昔道真公が京都から九州の太宰府に配流される時(901)、道真公を慕う人々が、時の権力をはばかり、姿を変え顔を隠して密かに酒を酌み交わし、別れを惜しんだという言い伝えによるもので、全国に数ある天神祭の中でも他所には見られない鶴岡のみの奇祭です。化けものの姿で3年間だれにも知られずお参りできると、念願がかなうといわれております。往時には、会社や個人の家々に、化けものが上がり込み、酒などをふるまう姿があちこちで見受けられました。
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化けものになりたい人は衣裳一式無料で鶴岡市で貸し出しています。天神祭パレードはじめいろいろな催しが行われました。
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10時から天満宮では例大祭がおこなわれ、獅子舞、天狗舞、棒術など奉納されました。その昔、鶴岡太宰府神社とよばれていた鶴岡天満宮(上の写真)の今年できたリーフレット(一部)です。
当館ではいえやすくんが化けもの姿になってお客様をお迎えしました。
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by ChidoMuseum | 2016-05-25 18:20 | あれこれメディア情報