致道ブログ

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楽しい庄内方言まんがー鳥羽絵 磯釣りの部 五ー

 井上史雄、見野久幸、菅原義勝各氏の編集解説による土屋鷗涯が描いた「楽しい庄内方言まんが~鳥羽絵 磯釣之部 五」が刊行されました。
井上史雄先生は、結語で、
「庄内弁は江戸時代中期以降たびたび文献に記されていて、全国の方言のなかでも異色である。おかげで方言が少しづつ変化を重ねてきたことがよく分かる。酒井家が藩主として長く続いて、移封、転封がなかったために、地元の文化やことばを書き記して伝えようという雰囲気があったのだろう。さらに戦後1950年からは20年間隔で、国立国語研究所の共通語化調査が行われているので、近代の変化もこまやかにたどれる。全国でも珍しい単語を並べた方言集の形ではなく、方言会話を記す形ををとっていることが貴重である。話し方全体が分かり、文法的な表現も分かるからである。」と述べておられます。
小冊子ではありますが、原画、方言原語、現代標準語訳となっていて楽しめると思います。お申し込みは当館へ、1000円です。

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土屋鴎涯(慶応3-昭和13)

幼少のころから絵が巧みで暇さえあれば折手本などで絵画に親しみ、特に師をもたなかったという。長じて鶴岡・酒田・新庄などに職を得、勤務のかたわら文人や著名人らと交わり、画人としての才能を伸ばした。他人から請われれば快く引き受け、軽妙な鳥羽絵風の鴎涯独特の戯画で、天才といわれたようである。

気さくな人柄と交友関係で多く作品が残っていると聞く。昭和41年鶴岡市の致道博物館で「酒井忠宝・土屋鴎涯展」を開催。殿様と鴎涯の絵が並んで人気を呼んだという。


井上史雄先生
東京外国語大学外国語学部(人文科学)教授。昭和17年(1942)山形県生。
昭和46(1971)年 東京大学大学院言語学博士課程修了。東京大学文学部助手、北海道大学文学部助教授、東京外国語大学助教授を経て、昭和61(1986)年より現職。
専門は、社会言語学・方言学。昭和62(1987)年2月第一三回金田一京助博士記念賞を受賞。NHK放送用語委員。博士(文学)。 著書に『言葉づかい新風景(敬語・方言)』(秋山書店)、『方言学の新地平』(明治書院)、『日本語ウォッチング』(岩波新書)、『敬語はこわくない』(講談社現代新書)、『日本語の値段』(大修館)、 『計量的方言区画』(明治書院)、『日本語は生き残れるか―経済言語学の視点から』(PHP新書)、『辞典〈新しい日本語〉』(東洋書林,鑓水兼貴と共筆)等がある。
研究テーマとして、現代の「新方言」、方言イメージ、言語の市場価値などに興味を持ち、趣味と実益を兼ねて調査旅行で各地を回っている。また各種アンケート調査を手がけている。


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by ChidoMuseum | 2018-02-12 19:01 | Comments(0)