致道ブログ

chido1950.exblog.jp
ブログトップ

明治維新150年 西郷隆盛と庄内


平成30年、明治維新から150年を迎え、各地でもいろいろな展覧会等が行われています。当館では、明治維新150年記念して「西郷隆盛と庄内」が今日から9月5日まで」明治維新150年西郷隆盛と庄内展を開催します。また姉妹館連繋事業として致道博物館と本間美術館「激動の時代 西郷隆盛と志士たち」展9月25日まで、本間家旧本邸「戊辰戦争で使われた品々ー戊辰資料」展9月上旬まで、三館参観券を500枚(1,700円)限定で発行しております。ご利用ください。
f0168873_11572717.jpg















荘内藩は、譜代として江戸取締、また会津は親藩として京都守護にあたました。「夢痕録」(矢島正弘著)に荘内藩士が巡回して江戸市中廻りの様子があります。お巡りさんと言う言葉もここから発したと言う説があるくらい職務を忠実に行っていました。(これは以前にコピーをとったもので今はこの夢痕録所在不明になっています。お心当たりありましたらお知らせください。) 戊辰戦争では、そのことが理由となって、将軍が降伏して恭順の意を示し戦いを避けようとしているのに敵視され戦わざるをえなくなります。
f0168873_23092927.jpg













戊辰戦争から明治維新、近代国家として急速な変化をとげます。
秋田からの宣戦布告の書状写し。庄内藩は秋田藩を通じて戦いを避けようと交渉していましたが、
うまく行かず、秋田から、これ以上は朝旨にそむくことになるから庄内と戦わざるをえないという宣戦布告をします、
それに対し庄内藩は今までの斡旋を謝し、弓矢の礼を以て答える旨の書状をだします。(写し)
明治4年酒井忠篤ほか70名が鹿児島に行き3ヶ月、西郷隆盛から教えを受ける。南洲翁遺訓の基となった。
同行した藩士たちが泊まった宿舎の場所を佐藤是知(楽隊組)が描いた鳥瞰図で庄内屋敷と図上で表記されて紹介されている。
f0168873_15550169.jpg


































戊辰戦争絵巻1巻、北斗七星の隊旗などなど、その終結後会津、磐城への転封を申し渡書など当時を臨場感をもって感じられる資料です。
そして「敬天愛人」「幾歴」等西郷隆盛の書、「気節凌霜天地知」「国辱濯」酒井忠篤公の書と菅実秀の書、
石川静正(レプリカ)と黒田清輝門下佐藤均が描いた西郷隆盛の肖像画。

南洲翁遺訓 序文

南洲翁遺訓一巻、区々(くく)たる小冊子と雖(いえど)も

今の時に当り、故大将の威容(いよう)の𠑊(げん)と、

声音(せいいん)の洪(こう)とを

観(み)るに足(た)る有るもの、

独(ひと)り此篇(このへん)の存するに頼(よ)る。

噫(ああ)、西郷兄(けい)、何を以て蚤(はや)く死せるか。

茲書(このしょ)を著(あらわ)す者は誰ぞ、

庄内賢士大夫某々(しょうないけんしたいふぼうぼう)
明治23年1月 副島種臣(そえじまたねおみ)
f0168873_23325292.jpg















南洲翁遺訓序文の副島種臣の初版と2版の序文、南洲翁遺訓を配布した配布先覚え書き、
f0168873_22133564.jpg













上写真:南洲翁遺訓編纂、副島種臣が明快簡潔名文の序文を寄せ、庄内藩士2人1組で全国を廻り手渡しで配布した。上記写真は高知県の配布先覚え。

上野の西郷銅像の趣意書、発起人には明治に活躍した錚々たる51名が名を連ねそのなかに酒井忠篤、酒井忠宝の名があります。
その委員には三矢藤太郎もくわわっていました。(下写真)
f0168873_01294002.jpg


















樺山資紀が発起人酒井忠篤にあてた書状には、
 去る8月22日故西郷翁紀念銅像建設につき宮内省より金五百円下賜相成り候。
銅像建設の場所 皇城正門外に建設の事に許可相成り候処、
ご都合有り之取り消し相成り、従前の見込み通り上野公園地内に建設の事に許可相成り候有及ご通知候也。
    9月19日         故西郷隆盛紀念銅像建設委員長  樺山資紀

酒井忠篤殿

とあり、西郷銅像は趣意書では上野と明記、その後、皇居周辺に建てる事が許可なり、その後取り消され、最初の趣意書通り上野公園になったことのお知らせの書簡です。
明治22年の趣意書には馬上姿のはずが、兎狩り姿の銅像になったり、場所の検討やら、いろいろ議論があり、銅像が建つのは明治31年のことでした。

f0168873_22120152.jpg














上写真:樺山資紀から酒井忠篤宛お知らせの書簡 


又映像も会場でご覧いただけます。
明治を知るうえでも必見の資料ばかりです。
f0168873_22551646.jpg




















「気節凌霜天地知」西郷隆盛から贈られた箴言。松ヶ岡開墾場の綱領に謳う。酒井忠篤書


by ChidoMuseum | 2018-07-28 15:42 | 展覧会 | Comments(0)