歴史の扉ー江戸時代の訴訟 展 1月18日~3月13日

 1月18日から3月13日まで歴史の扉ー江戸時代の訴訟 展を開催いたします。
 戦国の混乱期を経て260年あまりにも及ぶ太平の世 江戸時代における平和は、幕藩体制による統治機構のもと政治をおこなう武士と農工商を生活の基盤とする民衆両者の歯車がかみあうことで成立しました。しかしその平和の中にも大名や家臣、領民あらゆる身分層で自己の権益を守るための闘争がありました。平和を維持するためには大小さまざまな争い事を解決し続ける必要があったのです。その解決法の最たる行為が訴訟であり裁判でした。当時は現在のように整った法律はなく、科学的な立証ができるわけもありません。裁判では、先例がとても重要な判断基準となっていましたが、昔の事例や歴史的背景だけでは判断しようもない事件が多くあります。そのため、原告と被告となる者たちは、少しでも有利な判決を得るために互いの主張をぶつけあいました。本展では江戸時代庄内地域で起きた訴訟について紹介します。農民同士の争いや家臣同士の争い、あるいは身分をこえた主張、平和の世の中だからこそ浮き彫りになる利権を求めた生々しい闘争の様子を当時の史料を辿ることでご覧いただきます。
歴史の扉ー江戸時代の訴訟 展 1月18日~3月13日_f0168873_15333678.jpg


by ChidoMuseum | 2019-01-18 14:59 | 展覧会