先賢を偲ぶ会開催

 毎年菅臥牛翁の命日に近い日曜日に西郷南洲翁と菅翁の先賢を偲ぶ会を開催しております。
令和2年2月16日、佐藤均画伯が描いた西郷、菅両翁の肖像画を拝し、伴・鱸家のご好意で鱸家文書について鶴岡市郷土資料館の今野章先生からその内容についてご講話をお願いいたしました。最後に伴さん、鱸さんからお話をしていただきました。
 伴家では次男成信が鱸家に養子となり、その後明治5年教導団に入団、明治6年教導団卒業し陸軍士官学校入学、明治7年陸軍少尉の辞令、東京鎮台府歩兵第29大隊に配属、明治10年西南戦争で出兵、熊本植木口で戦死しました。享年32歳。
 明治7年南洲翁は下野、私学校を創設、伴家三男兼之は、榊原政治とともに西郷翁の私学校で学んで、明治10年西南戦争が勃発すると、薩摩軍として戦いました。植木で戦死、享年20歳でした。榊原政治は竹之宮の戦いで負傷、鹿児島病院で死去、享年18歳でした。鱸・伴兄弟は、敵味方にわかれて戦い戦死、それぞれ官軍墓地、南洲墓地に埋葬されています。
 鱸成信文書は、鱸家や伴家にあてた手紙等で興味深く、その明治の波瀾万丈な時代背景のもと、それぞれに職務を全うされました。
下記写真は、東京で仲良く鱸伴兄弟二人(左が鱸成信、右が伴兼之)で撮った最後の写真です。先賢を偲ぶ会開催_f0168873_2352489.jpg
 
by ChidoMuseum | 2020-02-16 18:14 | 講座・教室