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致道ブログ

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奇跡の囲碁小説幻」史上最強の名人 Miraculous GO novel Gen-an becomes the strongest master in history

 3000年前に中国でうまれたといわれる囲碁を、こんにちのように進化させたのは江戸時代の日本人だった。徳川家康は碁を好み、当代有数の打ち手に扶持を与え、碁に精進するよう命じた。やがて4つの家元、本因坊、安井、井上、林がうまれる。各家元の目標は名人を一門から生み出すこと。そのために全国から天才少年を集め、ひたすら修行させた。だが簡単に名人は生まれず、江戸時代260年で誕生した名人はわずか8人であった。江戸時代後期最強の名人をめざし努力を続ける少年、一代の風雲児「幻庵因碩」である。囲碁ファンには絶対見逃せない小説「幻庵」百田尚樹著である。
 その中に、長坂猪之助が登場、鶴岡が舞台となって書かれているところがあります。師元丈から将来を嘱望され内弟子になっている松之助に「今から庄内にいけ」と命じらる。「鶴岡に長坂猪之助という方がいる、力は5段以上、快諾をいただいた」。長坂と対局して「先々先(1段差)に迫れば3段を許す。」といわれ、先々先になって帰らなければ ならなかった。10局で6勝4敗のは松之助にとって不本意、長坂から「剣術は戦いで敗れると命はそれまで、碁では負けても次があるという気持ちがある限り真剣勝負の碁ではない」といわれ帰るが、帰路途中夢をみて思い返して鶴岡に戻り、再び長坂に対局を申し出、松之助の凄みの碁に、長坂は激励し、対局を終え1年近く屋敷で居住した長坂邸を後にした。その文化4年(1807)9月14日長坂猪之助、葛野松之助の棋譜が残っており、それが掲載されている。文芸春秋社から上、中、下3巻が出版されている。日本棋院鶴岡支部便りには郷土史研究家堀司朗氏の「江戸時代鶴岡の囲碁界」として貴重な資料が紹介好評連載中。


by ChidoMuseum | 2021-07-12 23:27 | Comments(0)