開山1350年記念 金峯山と修験道~語り継ぐ歴史

Mt.Kinbo and Shugendo to commemorate the 1350th anniversary of the opening of the mountain  
7月22日から8月31日まで、開山1350年を記念して金峯山と修験道~語り継ぐ歴史 展を開催いたします。鶴岡市民にとっては、「金峯山に内川の流れ」と旧市民歌にあるように親しまれている471メートル(最高点より南側にある三角点458メートル)のお山。古来より修験の山、信仰の山として崇められた歴史と相まって中腹から山頂までの登山道中から庄内平野を眼下に望める展望の山として名勝指定になっています。2019年地元要望をうけ鶴岡市が国土地理院に申請、金峯山と表記、読み方も「きんぼうざん」と統一されました。山頂には国指定重要文化財金峯神社本殿があり、平成31年から令和2年11月まで保存修理事業が行われ、天智10年(671)に役小角(えんのおづぬ)が開山したと伝わる金峯山は1350年を迎えました。
               
        庄内領郡中勝地旧蹟図絵(東田川郡)鶴岡市郷土資料館蔵
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      金峯山と母狩山 鳥瞰図 木山由起子絵
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江戸時代には庄内をおさめた最上家や酒井家の庇護を受け、金峯山山頂に鎮座する蔵王権現堂は数度にわたって修復が行われました。山内から切り出される金峯石は、居城鶴ヶ岡城の石垣にも利用されています。
 修験道で最も重視される峯中修行(ぶちゅうしゅぎょう)は、順峯(じゅんぶ)と逆峯(ぎゃくぶ)の2つのコースがあり、逆峯は戦国時代に廃絶したとされますが、順峯は明治2年(1869)まで続けられ、出羽三山への登拝をかねて全国から多くの参詣者が訪れました。本展では、地域と密接な関係をもちながら存立してきた金峯山の歴史を、主に金峯神社所蔵の資料をご紹介いたします。

1、記念講演会「金峯神社とその信仰」(土曜講座)
  講師: 佐々木孝善 金峯神社宮司
  日時:8月7日(土)14:00~16:00
  場所: 当館旧警察署ホール
  定員: 30名(先着申込順)
2、シンポジューム「金峯山の歴史を古文書から読み解く」金峯神社文書調査会5名
内容  菅原義勝「金峯神社所蔵文書について」
      田中大輔「金峯山と藩主・藩士の参詣」
      阿部宇洋「金峯山と民衆の祈願」
      保科文俊「金峯山の碑傳から見る修験修行」
      酒井英一「金峯石・髷額」
  場所:鶴岡市立図書館2階講座室
  日時:8月21日(土)14:00~16:00
  定員:50名 (先着申込順)
3、学芸員によるギャラリートーク
  日時:8月28日(土)14:00~15:00
  定員:30名(先着申し込み順)
  場所:展覧会場


銅造如意輪観音坐像  山形県指定有形文化財 平安時代末期 金峯神社蔵
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蔵王権現立像   鎌倉時代  金峯神社藏

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如意輪観音坐像 江戸時代 文政二年一〇月吉祥日 酒田仏師 中川永吉  金峯神社藏

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弁財天座像 江戸時代 金峯神社像  &  十六童子立像 江戸時代 金峯神社藏

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by ChidoMuseum | 2021-07-22 16:11 | 展覧会