2008年 06月 07日
「刀匠・上林恒平作刀展」列品解説
山形県指定無形文化財保持者の上林恒平先生と、
日本美術刀剣保存協会理事の小林暉昌先生による列品解説を開催しました。
おかげさまで会場は約50名の大盛況。
*まずは酒井忠久当館館長より両先生をご紹介*
*続いて上林恒平先生のお話*
刀匠を目指したきっかけ、
師である人間国宝の宮入行平先生や
作風について熱く語っていただきました。
謙虚な姿勢で作刀に取り組んだ師を越えたいという強い思い、
師のやっていなかった刀身彫刻を始めようと
岡山の柳村仙寿先生に教えを受けたこと、
師より大きい刀を作りたいと思って大太刀を制作したこと、
お話を伺ってから鑑賞するとまた違った一面を感じました。
*小林暉昌先生からは上林先生の作品の魅力について*
上林先生の作風は師である宮入先生同様に
伝統的な相州伝に範を求めながらも
今という時代や刀匠自身の心象風景を映しだしている。
刀剣に映しだされるふるさとの山々(出羽三山)や川、
空の雲流れなどを感じてほしいとおしゃっていました。