来年、大河ドラマ「西郷どん」、戊辰戦争から150年とあって、西郷翁が注目を集めております。
酒井忠篤と旧庄内藩士が直接西郷翁から教えを聞き、編纂した南洲翁遺訓に、副島種臣の序文が掲げられております。
南洲翁遺訓の序文について「庄内賢士大夫某々」のところ、「士」でないのではと質問がありました。
副島原文の「士」が、当用漢字にある士とは違い、そう読めないかもしれませんが、周弼の書体(中国古典書体その他いろいろ)で士と書かれております。
あらゆる書体を駆使される、さすが書聖副島先生ですね。
南洲翁遺訓一巻、区々(くく)たる小冊子と雖(いえど)も
今の時に当り、故大将の威容(いよう)の𠑊(げん)と、
声音(せいいん)の洪(こう)とを
観(み)るに足(た)る有るもの、
独(ひと)り此篇(このへん)の存するに頼(よ)る。
噫(ああ)、西郷兄(けい)、何を以て蚤(はや)く死せるか。
茲書(このしょ)を著(あらわ)す者は誰ぞ、
庄内賢士大夫某々(しょうないけんしたいふぼうぼう)。
明治二十三年一月 副島種臣(そえじまたねおみ)
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